米国在住の謎の美女、Tamakiさんが実践する手づくり日本食ライフのフードコラム。
第一回は、お味噌づくりです。

いろいろ手作りしていると料理上手と誤解されることが多々あるのだけれど、
決してそういうわけではなく、
実は単なる食いしん坊なので洒落た一皿なんてできないけれど、
食は空腹を満たすものというよりは命をつなぐことという思いから、
カラダが喜び食べた人が笑顔になれる、そんな料理を心がけています。

このコラムを始めるにあたって何を書こうか悩んだ末に、
栄えある(?)第1回目に選んだのはスーパーで購入するのが当たり前になってしまった、
日本の調味料の中でも健康に多大に寄与してくれる上にホッとする味、お味噌。

発酵食品は文字通り発酵するまでに時間こそかかるものの、作るのはとても簡単で、
用意する材料もシンプル。
その上、手前味噌とはよく言ったもので手作り味噌は本当においしくて、
いちど自家製してその味を知ると市販の味噌には戻れなくなっちゃうんです(笑)。

団子状に丸めた味噌玉

味噌の材料は「麹」「大豆」「塩」の3つだけ。

それなのに近ごろでは食べ物として本来の性質から外れた工業製品のような日本の伝統的な調味料が増えてしまっていて、
海外で暮らしていると一部の大都市以外では真っ当なものを手に入れる選択肢がとても少ない。

ならば作ってしまえ!ということで手作りした自家製味噌があまりにもおいしくて感動したのを今でも思い出します。

 

ざっくりとした味噌の作り方は以下の通り。

1:大豆をよ~く洗います。(意外と汚れてるんです)
2:大豆をたっぷりの水に丸1日ほど浸水させる。
3:大豆を軟らかく煮る。
4:煮ている間に麹と塩を混ぜる。(塩きり麹)
5:煮上がった大豆を熱いうちにつぶす。
6:大豆が人肌の温度以下になったら塩きり麹をよ~く混ぜ合わせる。
7:団子状に丸めて空気を抜きながら容器に詰める。
8:空気に触れないように落とし布&重石をのせて寝かせる。

これで半年から1年ほど経てば自家製味噌の出来上がりです。
是非、時間がはぐくむ味わいを楽しまれて下さい。

(写真と文)
料理研究家
Tamaki

Tamaki
21歳で胆嚢ガンとわかり胆嚢摘出手術を受けてから医食同源について考えるようになり、少しずつ食を見直し始め◆今から10年ほど前に事業が不調で家にいる時間が増えた時に、子供の頃に好きだったパンを自分で作ってみようと自宅でのパン作りを始め◆東北地震の際に暮らしていた東京でも、いろいろな商品がスーパーやコンビニから消えたことをキッカケに様々なものを手作りし始め(例えば、納豆が売ってないから作るなど)◆2012年にグアムへ移住してからは、納得できる日本の食材が手に入れられないことで更に自家製をするようになり◆次第に添加物のもつ不自然な味に違和感を覚えるようになったため、出来る限り食材を無駄にせずに、無理なく健康な食をまっとうするライフスタイルを新天地シカゴで実践中。

※料理研究家、フードエキスパートなどの業務コーディネートをご希望の場合は、お問い合せページから。

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