米国在住の謎の美女、Tamakiさんが実践する手づくり日本食ライフのフードコラム。
第四回は、コンニャクづくりです。

母が群馬の出身で、昔はコンニャク芋からコンニャク作りをして大変だったと聞いていたので、
まさか自分がコンニャク作りをするようになるとは思っていなかったのだけれど、
日本を離れ最初に暮らしたグアムでは、
(当時は)買えるコンニャクといえば水酸化カルシウムを使用したものしかなく、
微量であれば胃酸で中和されると言われていても気になってしまう。

*   *   *

海外ではコンニャク芋も手に入らない。
すると選択肢は、
諦めて水酸化カルシウム入りのコンニャクを食べるか、コンニャクを食べないか、
またはどうにかして自作するか、の3択になる。

そこでコンニャクについて調べていくと、
有機コンニャク芋を粉末にしたものが買えることがわかり、
しかも貝殻焼成カルシウム粉末まである!

ならば自家製してみようと取り寄せて作ってみたら、
ちょっと腕力はいるけれど(笑)工程はこれまたシンプル。

 

ざっくりとしたコンニャク作りは以下の通りです。

※貝殻焼成カルシウムを水で溶いてコンニャク凝固剤を作っておく。

1:50度くらいのお湯を攪拌しながらコンニャク芋粉末を少しずつ混ぜる。
(*ベトベトとしたのり状になったら1時間ほど放置)
2: ぷるんと固まったコンニャクをかき混ぜながら練りこむ。
3:空気を含んで白っぽくなり、次第に糸をひくような粘りが出たら、
作っておいた凝固剤を一気に入れる。
4:凝固材が入るとコンニャクがいったんバラバラになるのを素早く練りこんでいく。
5:白っぽい色から黄色っぽい色に変るので、
色ムラがなくなるまで、かき回しながらしっかり練りこむ。
(*素早く練りこまないとコンニャクが再度バラバラになります)
6:型に入れるか、好みの形にして30~50分ほど煮る。
7:煮汁に入れたまま冷ませば出来上がり。

※写真のコンニャクの黒い粒々は、すりゴマを入れたもの、赤っぽいコンニャクは唐辛子を入れてつくったものです。

出来立てを冷やして食べる自家製刺身コンニャクは練りこんだ腕の疲れも飛んでく美味しさ♪
是非お試し下さい。

(写真と文)
料理研究家
Tamaki

Tamaki
21歳で胆嚢ガンとわかり胆嚢摘出手術を受けてから医食同源について考えるようになり、少しずつ食を見直し始め◆今から10年ほど前に事業が不調で家にいる時間が増えた時に、子供の頃に好きだったパンを自分で作ってみようと自宅でのパン作りを始め◆東北地震の際に暮らしていた東京でも、いろいろな商品がスーパーやコンビニから消えたことをキッカケに様々なものを手作りし始め(例えば、納豆が売ってないから作るなど)◆2012年にグアムへ移住してからは、納得できる日本の食材が手に入れられないことで更に自家製をするようになり◆次第に添加物のもつ不自然な味に違和感を覚えるようになったため、出来る限り食材を無駄にせずに、無理なく健康な食をまっとうするライフスタイルを新天地シカゴで実践中。

※料理研究家、フードエキスパートなどの業務コーディネートをご希望の場合は、お問い合せページから。

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